便秘薬の選び方で重要なのは自分の便秘がどのタイプの便であるかをあらかじめ知っておくことです。
便秘には高齢等により腸の動きが鈍くなりぜん動運動の衰えによる弛緩性便秘と、絶えず緊張やストレスにさらされることにより大腸がけいれん状態を起こし便が出なくなる痙攣性便秘があります。
日本人は、特に女性の場合は弛緩性便秘の人が多いです。
便秘薬の選び方で注意しなければならないのは、痙攣性便秘の人が刺激性便秘薬を用いることです。
ストレスで痙攣した腸にさらに刺激を与えてしまうことになり自律神経が乱れることで症状が悪化してしまいます。
逆にこの刺激性便秘薬は、腸を刺激してぜん動運動を活発にさせる作用で弛緩性便秘の人には大変効果があります。
食物繊維が入っているような便秘薬は効き目も穏やかですので最初はそうしたタイプのものを選ぶと良いでしょう。
刺激性便秘薬は刺激が強いため即効性が期待できますが、弛緩性便秘の人といえども飲むタイミングや適量を誤ると腹痛や突然の便意に苦しむこともあります。
強い薬には副作用もありますので服用には注意が必要です。
痙攣性便秘の人には、便が硬くなっているので浣腸を施してみたり、薬では水酸化マグネシウムや硫酸マグネシウムを主成分とした塩類下剤が良いでしょう。
マグネシウムの働きで水分が腸に吸収され過ぎるのを防ぎ便を柔らかくしてくれます。
これは自然のメカニズムに近い方法で、腸への負担も軽くて済みます。
便秘薬の選び方は原因を知ることでわかる
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